政治と野球 2019 9 21
日本でも、ボルトン氏が大統領補佐官をやめたことが、
大きなニュースになっていました。
トランプ政権は、よい人材を失ったと言えるでしょう。
しかし、ボルトン氏にも問題がありました。
ボルトン氏の「直言型」が災いとなったでしょう。
政治の世界は、野球に似ています。
エースピッチャーでも、相手によっては、
「ストライク」を3つ投げて三振を取りにいくことはありません。
最初から、明らかに「ボール」となるような球を投げて、
次は、「ストライク」を投げて、
さらに、「ボール」を投げるという具合です。
ボルトン氏のやり方は、
「ストライク」を3つ投げて三振を取りにいくような手法でした。
しかし、このような手法は、政治の世界どころか、
野球の世界でも、少ないでしょう。
確かに、「ストライク」を3つ投げて、
相手を三振にするのは、気持ちよいでしょう。
しかし、このようなピッチング手法は、長続きしません。
あえて、「ボール」を混ぜるピッチングのほうが長続きします。
打者に「このピッチャーは、制球能力が低い」と思わせたら、
ピッチャーの勝ちと言えるでしょう。
野球では、投手と打者の戦いは、一種の騙し合いです。
政治の世界も、同じようなもので、
駆け引きもあれば、騙し合いもあります。
いきなり、「ストライク」を3つ投げて三振を取るような手法は少ないのです。